前撮りのヘアメイクに、「絶対にこれがベスト!」という答えはありません。
セルフで十分きれいに仕上がる方もいれば、プロにお願いしたことで、当日をずっと安心して過ごせる方もいます。
ただひとつ言えるのは、「セルフか、プロか」をなんとなく決めるのではなく、自分の撮影スタイルにとって、どちらが後悔のない選択かを見極めること。
この記事では、セルフとプロそれぞれのメリット・デメリットを整理しながら、前撮りをひかえる花嫁さまから多くいただく質問にお答えしていきます。
ご自身らしい前撮りヘアメイクを見つけるヒントになれば嬉しいです。
Photographer : Hiroko
Q:前撮りヘアメイクはセルフ?プロ?どちらが良い?A:プロが安心。セルフなら、向いているスタイルを選ぶと失敗が少ないです。

前撮りヘアメイクで大切なのは『撮影のあいだ、その仕上がりを保てるか』どうか。
朝、鏡の前ではきれいに仕上がっていても、屋外での撮影では、風・湿気・移動・時間の経過などで
思っている以上に崩れやすくなります。
前撮りのヘアメイクは、“作る技術”だけではなく、“保つ技術”も必要です。
そう考えると、プロにお願いすることが、やはり安心。
「でも、予算が…」
「ヘアメイクさんを探している時間がなくて…」
そうしたお気持ちも、よくわかります。
そのような方に、セルフでヘアメイクしても、成功しやすいケースを紹介します。
セルフが向いているケース
セルフでもうまくセットしやすいのは、こんなケースです。
- ダウンスタイルなど、比較的シンプルなヘアを希望している
- 自分で巻き髪や固定がある程度できる
- ショートヘアやボブで、大きなアレンジが不要
- ナチュラルな雰囲気の撮影を希望している
- メイクも普段から比較的得意なほう
実際に、私が撮影している花嫁さまの中でも、ヘアは1〜2割くらい、メイクは3割くらいの方がセルフで準備されています。
特にショートやボブの方、または“作り込みすぎない自然な雰囲気”を大切にしたい方は、セルフのほうがしっくりくることもあります。
プロをおすすめしたいケース
一方で、以下のような場合は、プロにお願いしたほうが安心です。
- アップスタイルを希望している
- 崩れやすい季節・場所で撮影する
- 風や湿気の影響を受けやすいロケーション
- 普段あまりメイクをしない
- 「当日、自分で直せる自信がない」と感じている
特に前撮りは、“可愛いかどうか”だけでなく、“写真でどう見えるか”がとても大切です。
だからこそ、「自分でできるからセルフ」ではなく、「その日の撮影に合っているか」を考慮に入れて、選んでみてください。
Q:プロのヘアメイクさんはどうやって探せばいいですか?A:まずは、フォトグラファーに聞いてみてください。そして、大事なのは、‘‘伝え方‘‘。

プロに依頼する場合、「誰にお願いするか」は、もちろん重要です。
フォトグラファーに、紹介してもらえるヘアメイクさんがいるのかどうか、まずは聞いてみるのがいいかもしれません。
でも、どなたに依頼するかどうかより仕上がりを左右するのが、事前の共有方法です。
例えば、同じ“ナチュラル”でも、人によってイメージしているものはかなり違います。
「うまく伝えられるかどうか」が、前撮りヘアメイクではとても大切です。
ヘアメイクさんの探し方
まず、ヘアメイクさんを検索する前に、自分の好きなヘアスタイルを集めてみてください。
InstagramやPinterestなどで、画像を検索し、気になったものを片っぱしから保存しましょう。
そのあとは、その画像を見返して、
- こういう前髪が好き
- この後れ毛の感じが好き
- このツヤ感が好き
- この抜け感が理想
というふうに、“全体の雰囲気”だけでなく、“どこが好きか”を言葉にしておくと、自分の好みが明確になってきます。
自分の理想とするスタイルが見えてきたら、ヘアメイクさんを探してみましょう。
- 口コミやSNSで好みの作品をアップされている方を探す
- 撮影場所から検索して、慣れているヘアメイクさんを探す
- フォトグラファーから紹介してもらう
などの方法が現実的ですが、個人的には、フォトグラファーから紹介された方は失敗が少ないと思います。
なぜなら、撮影する場所や光の条件、風の強さ、移動の流れまで把握しているので、“その日の撮影に合った仕上がり”を想定しやすいからです。
また、フォトグラファーと相性のいいヘアメイクさんは、花嫁さまの好みや仕上がりの方向性も近いことが多く、安心感があります。
オーダーでは「どこが好きか」を伝える
ヘアメイクをお願いするとき、理想の画像を送る方は多いと思います。
でも、実はそれだけでは少し不安が残るんです。
大切なのは、「この画像のどこが好きなのか」まで伝えること。
たとえば、
- 前髪がななめに流れているところ
- 顔まわりのカールの毛束感
- ふわっとしていてきっちりまとめすぎていないところ
- 頬にツヤ感のあるところ
- 眉毛の形が自然なところ
- タイトにまとまっていて大人っぽいところ
この一言があるだけで、ヘアメイクさんとイメージを具体的に共有しやすくなります。
もしスケジュールやご予算が合えば、リハーサルメイク(事前のテスト)も有効。
当日は、時間的にも気持ち的にも落ち着いて考えることは難しくなります。
あらかじめ、ヘアメイクさんとどれだけイメージを共有できるかが、前撮りヘアメイクの鍵です。
Q:ニューヨークで前撮りをする場合の相場は?A:ヘアメイク両方で、$500〜$800ほどが目安です。

ニューヨークで前撮りヘアメイクをプロに依頼する場合、現実的な価格帯としては、ヘアメイク両方で $500〜$800が相場 です。
前撮りは、衣装や撮影費、移動費なども重なるので、「どこまで予算をかけるべきか」は悩みどころ。
ただ、ここで大切なのは、“安くする方法”を探すことではなく“何を優先するか”。
価格だけを見ると、高く感じるかもしれません。
ですが実際には、その料金には単なるヘアメイクの施術だけでなく、撮影当日を安心して迎えるためのさまざまなサポートが含まれています。
- 写真うつりを意識したメイク
- 強風でも崩れないスタイリング
- 天候やロケーションに合わせた調整
- 撮影前のカウンセリングや事前共有
- ドレスに合うスタイリングの提案
- 日の出撮影など深夜のお支度への対応
- お支度場所までの移動や出張対応
- 当日の不安や緊張に寄り添うサポート
ヘアメイクさんは、見た目を整えるだけの存在ではありません。
撮影当日を安心して過ごせるよう支えながら、その人らしい魅力を引き出し、写真という形に残すための大切なガイドでもあります。
コストを抑えるなら、削っていいものと削らないものを分ける
予算を調整したい場合、メイクだけセルフにして、ヘアはプロに依頼するのも一つの方法。
個人的には、メイクはセルフでも成立しやすい反面、ヘアはプロの力が出やすいと感じています。
特に写真では、ヘアスタイルの見え方が印象に直結するので、「ヘアだけお願いする」という選び方も、合理的です。
あとは、ヘアメイクさんに撮影の同行をお願いしない、という選択もあります。
撮影同行をお願いする場合は、一般的に$50〜の追加料金がかかります。
ただし、同行があると、撮影中も必要に応じてヘアメイクを整えてもらえます。
ブルックリン橋のような風の強いロケーションでは、髪の乱れやメイク崩れをその都度調整できるため、きれいな状態を維持しやすくなります。
また、撮影途中のヘアチェンジにも挑戦しやすくなるため、写真のバリエーションを増やしたい方には心強い選択肢です。
ヘアチェンジについては、こちらの記事でもご紹介しています。参考になさってください。
予算を抑えたい場合は、ヘアメイクさんの撮影同行をお願いしない代わりに、ご自身で簡単なお直しができるよう準備しておくのがおすすめです。
例えば、以下のようなアイテムがあると安心です。
- ヘアピン:髪が崩れたときのお直し用
- ミニサイズのヘアスプレー:風で乱れたヘアのキープ用
- 小さなハサミ:顔にかかった髪を整えたりドレスのほつれを直す用
- 綿棒:マスカラのだまやメイクの修正用
なお、私たちが撮影を担当する場合は、こうしたお直し用アイテムを持参しています。ヘアメイクの同行がない場合でも、できる範囲で身だしなみを整えながら撮影を進めていますので、ご安心ください。
また、ヘアメイクのリハーサルを省略することで、費用を抑えることもできます。
ただし、その場合は事前のイメージ共有が重要になります。参考写真を用意しながら、希望するスタイルを言葉と画像の両方で具体的に伝えておきましょう。
Q:セルフでヘアメイクする際のコツはありますか?A:ヘアはダウンスタイル。メイクは目元・口元をしっかりめに仕上げるのがおすすめです。

セルフヘアのおすすめと注意点
セルフでヘアアレンジをする場合は、ダウンスタイルがおすすめです。
ブルックリン橋のように風にさらされやすいロケーションでも、ダウンスタイルなら風になびく様子を活かしやすく、セルフでも失敗しにくいヘアスタイルです。
スタイリングする時は、しっかりコテで巻いたあと、カールスプレーでホールドしておくと、撮影中もきれいな状態を保ちやすくなります。
また、仕上がった時点で「少し巻きが強いかな?」と感じるくらいがちょうど良いです。
フォトウェディングは移動や撮影時間が長く、風や湿気の影響も受けるため、撮影が進むにつれてカールは少しずつゆるくなっていきます。最初から理想のゆるさで仕上げてしまうと、撮影後半にはかなり取れてしまうこともあります。
一方で、アップスタイルはプロとの差が出やすいスタイルです。
後頭部の丸みと高さのバランス、左右の整い方、顔周りとのつながりなど、プロとの技術の違いが写真を通して顕著に表れます。
過去には、ヘアセットの講座を受講して技術を学び、前撮り当日はセルフでアップヘアにされた卒花さまもいらっしゃいました。
自己流より数段レベルアップが期待できますので、ご興味のある方はInstagramやGoogleなどで「セルフヘアメイクレッスン」「ヘアアレンジ教室」などと検索してみるのもよいかもしれません。
セルフメイクのおすすめと注意点
目元と口元は、普段よりも少し華やかに仕上げるのがおすすめです。
写真は、肉眼で見るよりも陰影や色味が目立ちにくくなるため、「少し濃いかな?」と思うくらいがちょうどよかったりします。
その一方で、チークは控えめなくらいのほうが上品にまとまりやすい印象です。
入れ方や色味によっては、写真で見たときにチークだけが浮いて見えてしまうことがあります。
また、セルフメイクで特に気をつけていただきたいのが、ファンデーションの色選びです。
撮影で気合いが入るあまり、普段より明るい色を選んでしまう方もいらっしゃいますが、写真では顔だけが白く浮いて見えたり、首やデコルテとの色の差が目立ったりすることがあります。
ファンデーションは、肌を白く見せることよりも、首やデコルテの色になじんでいることを優先して選ぶようにしてください。
眉は、流行に左右されないタイムレスな雰囲気を意識しましょう。
顔の額縁である眉毛にトレンドを取り入れすぎると、何十年後に写真を見返したときに「あぁこういうの流行ってたね…」と、時代を感じてしまうことがあります。
また、まつエクのつけすぎにも注意が必要です。
晴れた屋外での撮影では、まつ毛の影が目の下に落ちてしまうことがあります。
つけまつげは撮影中に剥がれてしまうこともあり、気になって撮影に集中できなくなってしまった花嫁さまも過去にいらっしゃいました。
個人的には、まつ毛パーマ+マスカラが最も失敗の少ない選択肢のひとつだと感じています。
こちらの記事は、前撮りにおけるまつエクのオーダーの具体例です。よろしければ参考になさってください。
まとめ

- 大切なのは、撮影のあいだ、その仕上がりを保てるかどうか
- ヘアメイクの仕上がりを左右するのは、事前のイメージ共有
- ニューヨークにおける前撮りヘアメイクの相場は、ヘア・メイク両方で$500〜$800程度
- セルフでヘアアレンジをする場合は、ダウンスタイルがおすすめ
- セルフメイクは、眉とチークはナチュラルに、目元・口元はしっかりめに仕上げる
- ファンデーションは、首やデコルテとの色のなじみを重視する
- 眉は流行を追いすぎず、タイムレスな仕上がりを意識する
前撮りのヘアメイクを、セルフにするかプロにお願いするかは、思い描くウェディング姿に近づけるための一つの選択。
ご自身にぴったりな方法を見つけ、後悔のない前撮りを残してくださいね!
番外編:ChatGPTにこの記事を読ませてみた
最近はAIの進化も本当にすごいですね。
「文章を読む前に、まずは図で理解したい!」
という方のために、この記事の内容をChatGPTに図解イラストにしてもらいました。
AIがまとめた内容なので細かな表現は多少異なりますが、この記事でお伝えしたいポイントはしっかり押さえてくれています。
まずは全体像を把握したい方は、ぜひご覧ください。


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