ニューヨーク在住の日本人カメラマンが、あなただけのウェディングフォトやファミリーフォトを撮影するHiroko Photo Studio。
今回は、冬まっさかりのニューヨークで行われた、ウェディングフォトのご紹介です。
早朝のブルックリンブリッジから始まり、ワシントンストリート、ブルックリンブリッジパーク、セントラルパーク、グランドセントラル駅を巡りました。
グランドセントラル駅の時計台前もとっておきの空間に。
朗らかなお二人の笑い声が、冬のニューヨークに響くウェディングフォトになりました。
Bouquet : Kumi Asari
Photographer : Hiroko
ブルックリンブリッジで笑いあうお二人
まだ太陽が昇る前の朝7時。
ブルックリンブリッジにほど近いカフェで待ち合わせをしました。
主役のお二人、花嫁Mさまと花婿Kさまです。
冬本番のニューヨーク。
この寒さですら思い出の一つにしてしまうようなポジティブな雰囲気の中、撮影が始まりました。
キスショットに挑戦したいけど、ちょっと恥ずかしい…。
そのような方は、おでこへのキスでしたら抵抗感なくチャレンジできるかもしれません。
お互いを大切にしあう純粋な気持ちが伝わる一枚に。
ウェディングドレスは、ストレートビスチェのAライン。
シンプルなフォルムに、シフォンの甘さがプラスされた清楚なデザインです。
トレーンにはリボンが添えられて、エレガントな後ろ姿。
花婿さまは、ブラックのスーツにグレーのベストを合わせたモダンなコーディネート。
すっきりと整えられた清潔感のあるヘアスタイル。
好感度120%のお似合いのお二人。
石造りの塔はブルックリンブリッジの特徴のひとつです。
他ではお目にかかれないゴシック様式のデザインに、魅了される人は少なくありません。
朗らかな花嫁さまが愛しくてたまらない。
そんな気持ちがにじみ出ています。
花婿さまの胸元にはピーチカラーのブートニア。
ブートニアとは、フランス語で「ボタン穴」を意味します。
実際にはボタン穴に通すわけではなく、ピンでとめたり胸ポケットに入れるのが主流。
このブートニアの由来には諸説あります。
一説には、中世ヨーロッパのプロポーズから起源があるそう。
当時、プロポーズする時に男性は花束を女性に渡していました。
プロポーズの返事が「Yes」なら、花束から一輪を抜き取って男性の胸に。
それが進化して、結婚式で花婿の胸元に一輪の花を飾るようになりました。
プロポーズは、いつの時代もロマンティックです。
こちらは、花嫁さまのリクエスト。
そっとジャケットをかける優しい花婿さま♡ショットです。
想いが込められたクラッチブーケと一緒にワシントンストリートへ
ブルックリンブリッジを降りて、DUMBOエリアにやってきました。
親しみやすいお二人の人柄が表現できた、お気に入りの一枚。
ワシントンストリートでは、石畳とマンハッタンブリッジを記録に残します。
橋げたの間からは、エンパイアステートビルディングが「おはよう」♪
マンハッタンとブルックリンをつなぐ橋は全部で三つ。
ブルックリンブリッジ、マンハッタンブリッジ、ウィリアムズバーグブリッジです。
覚え方は、南から頭文字で「BMW」。
周りを明るくする花嫁さまのような、オレンジカラーのクラッチブーケ。
スプレーローズ、トルコキキョウ、ラナンキュラスなど使われているお花は、お二人の記念日にちなんだものを選ばれたそうです。
見えないところにも想いを込める。
ウェディングフォトを大切にしてくださり、ありがとうございます。
趣を感じる、ブルックリンのレンガ造りの建物。
DUMBOでしか味わえないロケーションに調和する、洗練されたお姿です。
ブルックリンブリッジパークで夢のようなひととき
イーストリバー沿いにある、ブルックリンブリッジパークへ足を運びます。
清々しい朝の空気に包まれたボードウォークで、手をつないでお散歩します。
ベールを付けられた花嫁さまの、はにかんだ笑顔にキュン♡
実は、今回のウェディングフォトは、この日の前日に開かれる予定でした。
前日の朝、待ち合わせのギリギリの時間になったら、急に天候が悪化し今にも雨が降り出しそうな状況に。
情報を確認し最善の日程になるように努力していますが、この日の悪天候は予想外。
「日程調整がベストではなかったのかも…」
と悔やみつつ、その日のウェディングフォトの決行を迷っていました。
その時、すでに花婿さまから1通のメッセージが入っていることに気が付いたのです。
「僕たちは問題ありませんので、日程変更したほうがよければ遠慮なくおっしゃってください」
もうお支度を整えてくださっていたにもかかわらず、むしろこちらを思いやるお言葉。
そのお言葉に甘えて、次の日に順延しウェディングフォトが無事開かれました。
お二人の柔軟な対応と、配慮深いお人柄にありがたい気持ちでいっぱいです。
ボックスに入ったオルゴールのような、レトロで独創的なメリーゴーランド・Jane`s Carousel。
1回3ドルで、川沿いの景色をのんびりと楽しめます。
魔法にかけられたかのような、夢心地の空間。
不思議な力に導かれるように、出会うべくして出会ったお二人。
その絆は永遠に続いていきます。
運命のパートナーとベセスダテラスで
撮影開始からおよそ3時間が経過。
Uberで移動してたどり着いた先は、セントラルパークのベセスダテラスです。
神秘的なアーケードに一歩足を踏み入れると、そこは異世界。
ニューヨークでありながら、ヨーロッパの大聖堂のような荘厳さです。
ウェディングヘアは、柔らかな質感のダウンスタイル。
シンプルながら存在感のあるカチューシャで、お顔まわりを飾ります。
ベールとグローブを付けられた花嫁さまは、よりクラシカルに。
別のフォトグラファーさんが撮影に使用した植物が残っていたので、ちょっと拝借。笑。
広い世界で、ただ通り過ぎるだけのたくさんの人の波。
その中で出会い、共に生きていくことになった奇跡をかみしめて。
でも、どんなカップルにも、良いときもあれば、ぶつかってしまうときもあるものです。
いつか二人が壁に直面した時に、このウェディングフォトの思い出が、ふっと心を緩めるきっかけになりますように…。
ここで、観光客からキスコールが。
しかも、
「こんな感じでお願い!」
とディレクション付き。
指示通りのキスショットを撮り、その観光客の方を見ると、もう違うところに行ってしまっていました。
二人で、
「見てないんか~い」
のツッコミの一枚。
遠くで目が合ったので、とりあえずgoodポーズ。
こんな和やかな雰囲気で撮影ができたのは、花嫁さまの裏表のない明るさのおかげです。
丁寧に接してくださり、親切な花婿さま。
それが、押しつけがましくなく、ちょうどよい距離感でスマートなんです。
私の考えを適確に汲み取ってくださり、ウェディングフォトを円滑に進めさせていただきました。
グランドセントラル駅の人波で大切な時間
Time flies.
楽しい時間はあっという間。
締めのロケーションは、グランドセントラル駅です。
ハネムーンに向かう空港にいそがなきゃ!
映画のワンシーンにありそうなひとコマ。
駅構内へ続く扉で、パチリ。
実は、グランドセントラル駅の電球は、シェードがついていません。
建設当時、まだ電気は新しい発明で、高価なもの。
電球をこんなに贅沢に使っているということを、目立たせる狙いがあったそうです。
連絡通路は、お二人の誓いの場に早変わり。
ここでも、注目をあつめてしまう華麗なお姿。
メインコンコースの時計台前で。
携帯電話が普及する前は、待ち合わせと言ったらココ!だったそうです。
どのくらいの数の恋人たちが、この場所でドキドキして待っていたのでしょうか。
お二人のまわりだけ、特別な時間軸が流れているかのよう。
お二人の笑い声も、雑踏の音も、吸収して包み込んでくれるような高い天井。
グランドセントラル駅では、カチューシャからバレッタにヘアチェンジ。
耳を出して、よりキュートさが増しました。
こちらの方も、お二人に引き寄せられてしまいました。
チェキを一枚、プレゼント。
こんな経験も、まるっと思い出になってくれたら嬉しいです。
あなたと一緒にいると、普通の日常が輝きだす。
二人で歩けば新たな発見があり、道が無限に広がっていく。
半日がかりのウェディングフォトも、そろそろお開きです。
お二人と見た、グランドセントラル駅の外観。
お二人の希望に満ちた横顔を、胸に刻み付けました。
こちらの記事は、クリスマスシーズンのグランドセントラル駅で記録したウェディングフォトです。
結びに…
吐く息も白い冬のニューヨークで、ウェディングフォトが結びを迎えました。
幸福な未来が目の前に広がっているお二人。
記念の時を共に過ごさせていただいたことを、光栄に思います。
ニューヨークで唯一無二の思い出づくりをしませんか?
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