ニューヨーク在住の日本人カメラマンが、あなただけの前撮りウェディングフォトやファミリーフォトを撮影するHiroko Photo Studio。
今回は、月の光がひときわ澄み渡る秋のニューヨークで、前撮りのご紹介です。
ネオンきらめくタイムズスクエアから始まり、ブルックリンブリッジ、ワシントンストリート、ブルックリンブリッジパーク、セントラルパークをお昼前に回りました。
地下鉄で移動し、アッパーウエストサイド、グランドセントラル駅と、ニューヨークの見所を巡ったフォトツアーです。
準備してくださった、二種類のブーケ。
深みのある秋色に彩られた、ニューヨークの前撮りをどうぞご覧ください。
Hair & Makeup:Hiroko Sacripante
Photographer : Erika Murakami
まるで貸し切りのようなタイムズスクエアで

早朝5時。
まだ、夜の名残を感じるタイムズスクエアで静かに前撮りが始まりました。

主役のお二人、花嫁Yさまと花婿Yさま。
ニューヨークへのご旅行を兼ねて、前撮りのご依頼をいただきました。

この日のタイムズスクエアは、珍しいほどの静けさ。
一組限定の予約制かのようで、落ち着いてお二人との時間を過ごせました。

秋の月が目立たなくなるほど、ネオンはきらびやか。
ニューヨークのフォトツアーに出発です。
ブルックリンブリッジの上で柔らかく揺れるリボン

二つ目のロケーションは、ブルックリンブリッジ。

ブルックリンブリッジでは、ブルーモーメントをご希望でした。
ブルーモーメントとは、日の出前に空が青い光に染まる現象のこと。
そのため、朝日の昇る40分前から撮影を開始しました。
ブルックリンブリッジが魔法にかかったかのようなひととき。

目を奪われる、立体的なリボンのバックスタイル。
翼を広げて青い空にはばたいていきそう。

そして、東の空に顔を出した、朝を告げる太陽。

光の粒が集まってきて、花嫁さまを祝福するかのような錯覚を覚えました。

ロングベールをまとった花嫁さまの優雅さに息をのみます。

薬指に宿る、愛の物語を紡ぎ続けるシンボル。

テラコッタやオレンジをふんだんに使った、季節感のあるアーティフィシャルフラワー。
自然の恵みをしらせてくれるかのような秋色ブーケです。

温かみとエレガンスを感じさせるブートニア。

花嫁さまの希望をすべて叶えてあげたい。
お打ち合わせの時から、花婿さまの想いが伝わってきました。

信頼の糸で織りなされた、お二人の絆。
目には見えないものを表現できるように、一枚一枚に思いを込めて。
快晴の空とワシントンストリート

ブルックリンブリッジを降り、DUMBOエリアにやってきました。
ワシントンストリートで、マンハッタンブリッジがお二人をお出迎え。

当初、撮影予定日は前日の予定でしたが、降水確率が高かったため、予備日として設定していた翌日に変更させていただきました。
その選択が功を奏して、この日は気持ちの良い快晴に。
マンハッタンブリッジの橋げたから、エンパイアステートビルディングがクリアに確認できました。

スレンダーなシルエットだからこそ、構築的なリボンがしっくりとおさまっています。
軽やかさと気品をひとつに織り上げたようなウェディングドレス。

花嫁さまの夢見てきたウェディング像。
少しでもその姿に近付けていますように。
ブルックリンブリッジパークの光と影の狭間に

ブルックリンブリッジパークにも足を延ばします。

花嫁さまは、ブーケを二種類準備してくださいました。
DUMBOエリアからは、くすみオレンジが印象的なアンスリウムと胡蝶蘭のブーケ。
ハート型の花に、幸せな気持ちが投影されているようです。

DUMBOエリアの人気スポット、ジェーンズカルーセル。
小さくなって、オルゴールに忍び込んだみたいな不思議な気分♪

ブルックリンブリッジパークの一角にある小さな庭園、Max Family Gardenに立ち寄ります。
二人だけの世界にいざなう、木漏れ日の狭間。

光と影は、ふたつでひとつ。
毎日、スポットライトがあたっていると疲れてしまうから、時に日陰で休みながら、人生を自分のペースで歩いていきたいですね。

あらかじめ撮影お願い書をまとめてくださったお二人。
丁寧に準備してくださったお気持ちに、心が温かくなりました。
セントラルパークでプロポーズの再現を

DUMBOをあとにして、Uberでセントラルパークにやってきました。
秋の陽光をあびながら、ディテールショットを記録していきます。
ウェディングシューズは、JIMMY CHOO。
シアーな素材で、足元を軽やかに彩ってくれました。

二人の歴史が動いた、感動のあの日。

ロケーションは、ベセスダテラスへ続いていきます。

手を取り、励まし、支え合う。
一人じゃないことをいつも教えてくれるパートナー。

打ち合わせ時から当日まで、私の話に耳を傾けてくださったお二人。
普段からまわりの方を大切にされていることが想像できます。

19世紀の建築の傑作、といって過言ではないベセスダテラス。
その設計者の一人は、カルバート・ヴォークスです。

“Nature comes first, then second, then third. Architecture comes later”
“自然が第一、第二、第三。建築はそのあと“
カルバート・ヴォークスの考えは、現在でもセントラルパークに根付き、ありのままの景観を活かした公園として世界中の人々に愛されています。

ブラックのお衣装に、深みのあるブラウンの蝶ネクタイ。
ブーケのカラーとも調和する、オータムコーデです。

その年によって変わりますが、10月初旬のニューヨークは、木々の緑が少しずつ変化していく時期。
早い年は、緑から黄色へと変わるグラデーションの風景を味わえることもあります。
こちらの記事も、10月初旬のセントラルパークで記録したウェディングフォトです。
初秋のウェディングフォトの、参考になさってください。

あなたと私の鼓動。
共鳴した瞬間を、この胸にいつまでも。
アッパーウェストサイドでハロウィンパンプキンと一緒に

地下鉄に乗って、アッパーウェストサイドに向かいます。

ブーケ、ブートニアとリンクさせたようなカラーのシートに座り、2駅3分だけの乗車。
ニューヨーカーのファンが多い、このオレンジの椅子の車両。
2025年で廃止となり、新しい車両に取り替えられます。
無機質な地下鉄のホームからこの車両に乗り込んだ時、レトロなデザインに温かみを感じてほっとしていました。
なくなってしまうのは少し寂しいですが、新しい車両も楽しみです♪

アッパーウェストサイドでハロウィンパンプキンに出会いました。
ニューヨーカーにとって、ハロウィンは大イベント。
市を挙げてのパレードが開催され、一年のうちで一番好きな行事だという人もいるほどです。
ハロウィンのシンボルと言ってもいい、おばけカボチャの「ジャック・オー・ランタン」は、各家庭で手作りすることが多いです。
市場で好きな大きさのカボチャを買ってきて、家族で作るオリジナルの作品。
大人も子供も思った以上に熱中できるので、もし大きなカボチャが手に入りそうでしたら、ぜひトライしてみてください♪
ニューヨークでは、ジャック・オー・ランタンを家の前に飾れば、子供たちへ「トリック・オア・トリートしに来てね」のメッセージとなります。

早朝に撮影を開始してから、あっという間にお昼過ぎになっていました。
長い時間をご一緒しているのに、お二人の穏やかな笑顔は変わらず。
まわりへの心配りまでも自然にあふれるその姿に、心が満たされます。
グランドセントラル駅でイエローキャブを背景に

ラストのロケーションは、ミッドタウンにあるグランドセントラル駅。

グランドセントラル駅の外には、イエローキャブが列をなしています。
ニューヨークを象徴するアイコンのひとつ。
しかし、近年はUberの台頭により、利用者数が減り続けています。
愛着のある黄色い車体が、いつまでもニューヨークを走っていけるように願うばかりです。

人波の中でも、あなたのことを見つけられる。

仕上がったお写真をお届けした後に、
「一生忘れないNYの大切な思い出ができました。」
と、お礼のお言葉をいただきました。

お二人の門出をニューヨークで一緒にすごさせていただき光栄です。
結びに…

ニューヨークの澄み渡る秋の空の下、前撮りが結びを迎えました。
お二人の柔和な雰囲気に包まれ、あっという間に過ぎた時間。
パンプキンにも出会え、ひと足早くハロウィン気分にさせていただきました。
ニューヨークで唯一無二の思い出づくりをしませんか?
Hiroko Photo Studioでは、
ウェディング、ファミリーフォト、ロケーション七五三フォト、出張ニューボーン、マタニティフォトなどをご提供しております。
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