海外子育てで常に立ちはだかるバイリンガル教育の壁。今日は胸がチクっと痛むお話です。
わが家は子供二人とも日本語補習校には通っていません。
アメリカの現地校ですら登校拒否になりがちで、そこまで意識を向けることは不可能でした。
うちのバイリンガル教育といえば、1日1分、領事館から取り寄せた日本の国語の教科書を音読するだけです。
息子中2、娘小5ですが、読んでいるのは小学校一年生の国語の「下」。
それでもマイクロメートルばりに進歩しているので良し。笑。
でもね、絵が好きな娘がこのページを眺めるたび、私の胸がチクっと痛むのです。
彼女の幼児期に、読み聞かせをしてあげられなかった事を思い出すから。
彼女は日本昔ばなしを知りません。
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娘が生後6ヶ月の時に夫がリストラに遭い専業主夫になり、私は写真の仕事を始めたばかりで、とにかく育児ができなかった魔の1〜2年。
しんどすぎて、あんまり覚えてないんですけど、下の娘は月曜〜金曜までお泊まり保育でずーっと姑のところに預けられていました。
そんな感じで娘は日本語より英語が強く、3歳すぎて日本語絵本を読み聞かせしても、「意味がわからない」と、聞く耳もたず。(英語絵本でもそうだから性格?)
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先日、絵を眺めてた娘に「これどんなお話なの?」って聞かれて、えーーっとね。。。と困りました。
なぜなら、英語で説明したら一発で伝わるけど、私はそれをしたくない。
(それをすると会話がどんどん英語に偏るので)
でも日本語で説明すると、娘がボキャ貧なため伝わらず、もういいや、と知る事を諦めてしまう。
絵本を読んであげても、心が大人すぎて、日本語のシャワーにならない。(めちゃアクビされます)
でも!私ひらめきました💡
YouTubeで【まんが日本昔ばなし】見せたらいいやん!と。
それが大正解でした。あの昭和な、まんが日本昔ばなしの、市原悦子さんのシュールな語り口が10歳の娘のツボだったらしく、
いちいち動画止めて、モノマネしながら見てくれています。
私も懐かしい気持ちで一緒に見れるし、ベストな解決方法でした。
「雪女」「かさこじぞう」「つるの恩返し」「金太郎」「天狗のかくれみの」「うらしま太郎」
…と、毎日1話ずつ。
今では、オチを大体予想できるようになってきたみたいで、
日本昔ばなし女子になりつつあります。笑。