ニューヨーク在住21年の日本人カメラマンが、あなただけの前撮りフォトウェディングやファミリーフォトを撮影するHiroko Photo Studio。
今回は、5月上旬のニューヨークで行われた前撮りフォトウェディングのご紹介です。
この日は雨模様で、ニューヨークの街はしっとりムード。
お天気と相談しながら回った、夜明け前のタイムズスクエア、ブルックリンブリッジ、セントラルパーク、アッパーウェストサイド。
ホテルでのお色直し後は5番街を巡り、笑いの絶えないお二人とニューヨークらしい風景を記録しました。
雨のニューヨークを味方につけた前撮りフォトウェディング、どうぞご覧ください。
Hair & Makeup:Hiroko Sacripante
Dress : Pronovias
リムジン : Takahashi International
Photographer : Hiroko Photography
ネオンのタイムズスクエアの中心で
タイムズスクエアの赤い階段前で待ち合わせした早朝4:30。
静かに前撮りフォトウェディングが始まりました。
ネオンサインにひけをとらない幸せオーラのお二人は、朝から息がぴったり。
お二人の雰囲気から、今日も楽しい撮影になることを確信しました。
9月に挙式されるお二人、前撮りフォトウェディングとしてご依頼いただきました。
私のInstagramを初めて見た時に、
「いつかウェディングフォトを撮ってもらいたい!」
と思っていただいたそうです。涙。
ご縁とタイミングが合い、こうして実現できたことを感謝いたします。
ニューヨークの代名詞・タイムズスクエア。
「ネオンのタイムズスクエアで前撮りしたいけど、夜中だし危なくない?」
と心配される方もいらっしゃるかと思います。
タイムズスクエアに集まる人は、ほとんどが観光客。
ですので、治安の心配は過度にしなくてもよいかと思います。
ただし、タイムズスクエアまでの移動には、必ずUberやタクシーを使ってくださいね。
ゆるふわのシニョンヘア、花嫁さまの雰囲気にとてもマッチしていました。
ドレス姿の花嫁さまに癒されたブルックリンブリッジ
お二人がチャーターしてくださったリムジンで、次のロケーションへ。
早朝の新鮮な空気にあふれるブルックリンブリッジです。
癒し系の花嫁Yさま。
写真の表情にも出ていますがほんわかされていて、仕事中にもかかわらず和んじゃうんです。
天性の才能もあるとは思うのですが、花嫁さまの思いやりの深さがそうさせるのだと感じました。
花嫁さまは、pronoviasのマーメイドラインをお召しでした。
タイトなボディラインからひざ下のチュールシフォンへの切り替えで、上品でありながらもキュートさを感じさせるデザイン。
レースに縁取られたVカットも、花嫁さまのすっとのびた首とデコルテを引き立てています。
レースが滑らかな背中を縁取るバックスタイル。
花嫁さまの白肌が強調されて、うっとりしてしまいました。
長すぎず短すぎない絶妙な長さのトレーンで、ロケーションフォトにピッタリ。
頼もしい花婿Kさま。
裏表のない誠実なお人柄で、とにかく頭の回転が速いんです!
細やかにサポートしてくださり、撮影の進行を助けていただきました。
体にフィットした、高級感のあるフォーマルスーツ。
光沢のあるネイビーカラーが重くなりすぎず、花嫁さまのドレスに調和しています。
大迫力のブルックリンブリッジとマンハッタンのスカイラインを背景に。
ブルックリンブリッジでは、ダウンヘアにスタイルチェンジ。
風に揺れる毛先も、エレガントなコーディネートのひとつになっていますね。
内緒話ショット♡
少し照れてるお二人がほほえまくって、こちらまでニヤニヤしてしまいました。
実は、このあと雨雲に追いつかれて、本降りに。
お二人と相談させていただきながら、よりよいコースを探していきます。
雨だからこそのセントラルパークの魅力
雨が降ってきてしまったので、チャーターリムジンの運転手さんにホテルの傘を借りに行っていただきました。
その間待機していると、雨がやんでくれたのです。
やんでくれている間にと、予定を変更してセントラルパークから再開することに。
雨に濡れた並木道は、道や水たまりに光が反射してすごく幻想的。
雨粒がしたたる枝や葉もより鮮やかになり、ウェディング姿のお二人をしっとりと包みます。
ベセスダテラスも、雨に濡れて古代ローマ遺跡のような壮大感が。
せっかくのウェディングフォト、皆さん良い天気に恵まれることをご希望のことかと思います。
でも…雨音に喧騒が吸収された静寂さ、あいあい傘の距離感、雨粒が光る街並み。
雨のニューヨークにしか作り出せない風景もあります。
こちらの記事も、雨の中のウェディングフォトです。ぜひご覧ください。
ベールの下に宿る花嫁さまの微笑みに、魅了されます。
ベールの中で永遠を約束する、お二人の愛。
つないだ手から、お二人の未来が育まれます。
宮殿に迷い込んだプリンス&プリンセス。
背筋の伸びた堂々としたソロショット。
花婿さまご自身にも気に入っていただけたようで、嬉しいです。
人生の階段を共に登っていくお二人。
お二人のこれからの歩みが、笑顔あふれるものになりますように。
ヘッドドレスを花かんむりのようにお付けになった花嫁さま。
ロケーションごとにヘアチェンジを加えて、ウェディングフォトを心から楽しんでくださいました。
雨の日は、人手が少なめ。
いつもより、ゆっくりとボウブリッジも歩けました。
雨粒がしたたるアッパーウエストサイド
次のロケーションは、アッパーウエストサイド。
88丁目付近のブラウンストーンの高級住宅街にやってきました。
ここで、再び雨がぽつぽつと。
リムジンの方に持ってきていただいた、お二人の宿泊されているペニンシュラホテルの傘で相合傘ショットです。
緑色に輝く木の葉も、お二人の雨宿りを歓迎しているかのよう。
雨の日のウェディングフォトは、気を付けていてもウェディングシューズに泥が跳ねてしまうことがあります。
そこで活躍するのは、多少汚れてしまっても構わない移動時用のシューズ。
歩きやすいですし、お気に入りのウェディングシューズが汚れてしまうことを防げます。
この日花嫁さまは、マノロのヒールとは別に、汚れても良い(マノロと高さが同じの)ヒールをご持参くださいました。
足もとショットの時だけマノロに履き替えて、あとは撮影用のヒールで参戦!
移動の時は歩きやすいスニーカーで。
効率よく撮影を進めていきます。
歴史を感じるブラウンストーンのアパートメントの階段で、流れるトレーンが優雅な一枚。
似た構図のウェディングフォトを見たことがあるプレ花さんもいらっしゃるかもしれません。
丸の内にある三菱一号美術館でのウェディングフォトは、こちらのロケーションに発想を得たという説があるそうです。
本家でウェディングフォトを残せば、ちょっとドヤ顔できるかも。笑。
ラルフカフェでコーヒーブレイク。
今日一日の出来事を振り返り、話題がつきません。
撮影後に花嫁さまから、
「彼の初めて見る表情や仕草に出会えて嬉しかった。」
とのお言葉をいただき感無量です。
“Life’s not about waiting for the storm to pass. It’s about learning to dance in the rain.“
“人生とは嵐が過ぎ去るのを待つことではない。雨の中で踊る方法を学ぶことだ“
ピアニスト、ヴィヴィアン・グリーン氏のお言葉です。
理想通りの天気ではなかったかもしれませんが、ポジティブに捉えてくださるお二人の姿勢に学ばせていただきました。
ホテルでのお色直しとディテールショット
お色直しのため、お二人の宿泊されるペニンシュラホテルに戻ってきました。
一流ホテルならではの重厚感。
お二人のこだわりが詰まった小物たち。
小物を選んだ時のワクワク感を思い出してほしい。
ディテールショットも、そんな想いが伝わるよう心掛けています。
ウェディングシューズは、靴の王様・Manolo Blahnikのハンギシ。
シャイニーピンクのカラーが、花嫁さまの肌の色にとてもお似合いでした。
てるてる坊主を作っていた、お茶目で可愛い花嫁さま。
花婿さまに愛される理由が分かります。
内に秘めた情熱を表すかのような赤のリップ。
口紅をひく花嫁さまの横顔に、はっと息をのみました。
ミニマムにまとめたアップスタイル。
シャープな輪郭を引き立てます。
ウェディングドレスには3Dフラワーレースとビーズ刺繍。
躍動を感じるディテールに、夢の中にいるかのような錯覚を覚えました。
お二人のお気に入りのホテルで一息ついてから、撮影再開です。
5番街でプロポーズの感動を再び
雨の上がった5番街に繰り出します。
ティファニー前で、プロポーズの再現ショット。
5番街の街並みを背に歩くお二人。
これからの未来を象徴するかのような軽い足取りです。
5番街のシンボル、セントパトリック大聖堂前でもパチリ。
花婿さまのスーツは、花嫁さまのお母様から贈られたオーダーメイド。
家族の結束力を深めるスペシャルな1着です。
最後のショットは、セントパトリック大聖堂の入り口でゲリラ撮影。
雨による予定変更もありましたが、お二人が臨機応変に対応してくださったおかげでより思い出深いものとなりました。
改めまして、ご結婚おめでとうございます。
結びに…
雨に輝くニューヨークを記録した、前撮りフォトウェディングが結びを迎えました。
急な予定変更にも、笑って乗り越えていくお二人に感じた絆の強さ。
今日という日が、何十年後もお二人の心を温かくする思い出となれば幸いです。
ニューヨークで唯一無二の思い出づくりをしませんか?
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