NY在住17年二児の母、アラフォーフォトグラファーのひろこです。
一年を通してお問い合わせがくるNYニューボーン(新生児)フォト。
産まれたばかりの、お母さんのお腹の中でいたような、くるんと丸まった状態のままを記録する、、、今ではずいぶん日本でもメジャーになってきていると思います。
お問い合わせをくださるお客様も目が肥えてきているので、グーグルでたくさんの画像を調べて、「こういうのが撮りたいです!」とメールで送ってくださいます。
しかし! 実はお約束できない写真が多いんです。
今日は新生児フォトで、残念ながら「それはできません」と、お断りする2つのポーズについてお話したいと思います。
まず、1つめ。
1:ほおづえポーズ
newborn poseでググると出る出る、、、可愛いニューボーンフォトの数々。
やじるしをつけているのが、ほおづえポーズです。
このほおづえポーズ。ベテランの新生児専門フォトグラファーが行っているポーズです。
はい、「ベテランの」「新生児のみ」を撮影している熟練フォトグラファーが行っているポーズなんです。
アシスタントが最低一人必要です。
まずアシスタントが、赤ちゃんの頭を起こした状態で、指で頭をささえる→フォトグラファーが撮る。
その後別ショットでアシスタントが両手をささえて、フォトグラファーが撮る。
後でフォトショプで合成する。
こんな感じですね。
ただ、新生児の柔らかな頭を持つことじたい安全ではないのです。
ですので、私たちHiroko Photographyでは、残念ながらお断りしているポーズです。
そして、2つめ。
2:くるんと丸まりポーズ
え?無理なの?簡単じゃないの?と思われそうですが、このポーズは生後10日以降だと極めて難しいです。
生後2週間をすぎるとあまり熟睡してくれず、起きている時間が長くなるのと、手足を伸ばすのが大好きな時期になります。
この体勢を作っても、足がぴょーんと伸びたり、足をたたむことじたい嫌がる赤ちゃんが多いのです。涙。
また、私のお客様はアジア人のママが多く、産褥期(さんじょくき)もあり、産後1週間で赤子の入ったカーシートをかついで、元気よくハロー!と元気よく当スタジオまで来てくれることは、まれです。
アメリカ系ヨーロッパ系のママは骨格も違い、体力の回復がアジア人と比べて早いので、こういう撮影も可能なんですよね、、、
私の撮影スタイルは、赤ちゃんにまかせて、やわらかなブランケットに包んで、自然な状態で記録します。
新生児ニキビも、皮のむけたおててやおでこも、その時のいい思い出。
また、産後1か月のお宮参りの時期に合わせて撮影されるのもおすすめです。
(撮影時のおくるみ、お着物等すべて当スタジオで準備します)
かっちりスタイリングしたニューボーンフォトを残すのもアリですが、その場合は撮影料にこだわらず、熟練の新生児専門フォトグラファーにおねがいすることが大切です。
すべてにおいて一定基準を満たしている日本と違い、アメリカの写真撮影はまさに、「安かろう悪かろう」です。
追記:2019年末でスタジオでの新生児フォトは終了いたしました。現在はお客様のご自宅へ伺う「出張撮影」のみ行っております。